プロローグ |
青年の名はワンダ。 愛馬の名はアグロと言う。 遺骸となった少女を乗せ、青年と愛馬は旅の目的地に向かっていた。 人里遠く離れた、道なき道。 危険な崖の道、森の湖畔、時折降る雨の中、夜を徹して、彼らは旅を続けた。
古えの地を歩き、やがて辿り着いた祠。 そこには玉座の間があり、中央には大きな祭壇があった。 ワンダは、布に包まれた少女の亡骸を祭壇に寝かし、 かつて聞いた蘇生術の言い伝えを思い起こす。
魂を失った少女を前に、ワンダは誓いを立てる。 突如、雷鳴と共に聞こえてくる天からの声。 その声がワンダに説いた。 少女を助けたければ、この地に棲む全ての巨像たちと戦い、 そして倒さなければならないことを。 |
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