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| プロローグ | 
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 2つの種族の物語 
 「知」を司るもの『ヒューマ』、力を司るもの『ガジュマ』 遥か古代より存在する2つの種族。 かつて大いなる苦難に見舞われたヒトは互いに協力し、
 カレギア王国という名の1つの国を築いた。
 代々ガジュマの王を戴き、
 その統治のもとに続けてきた長き平和と繁栄。
 しかし、ある日を境にカレギアの平穏は突如として崩れ去る。
 各地で起こる異変により多くの命が失われ、
 建国以来未曾有の混乱に陥った人々は、
 それを時の国王ラドラスの崩御と重ね『ラドラスの落日』と呼んだ。
 寒気厳しい北辺の村スールズの青年ヴェイグもまた
 『ラドラスの落日』により大きく運命を変えられてしまう。
 
 それから1年−−−−
 心を閉ざしたヴェイグの前にそびえる巨大な氷塊。
 その中には1年前とまったく変わらぬ姿のままで、
 幼なじみの女性クレアが閉じ込められていた。
 クレアを閉じ込める氷は何を試みても溶けることがなく、
 ヴェイグにはただ見守り続けるしか術がなかった。
 そんな無力感に苛まれていたヴェイグの前に奇妙な2人組が現れる。
 2人の出現に事態は動き始め、
 やがてヴェイグはスールズを旅立つことに・・・・・・
 
 さまざまな境遇のヒトと出会う旅の中、
 やがて直面するカレギアの抱える問題。
 その答えを探し、ヴェイグたちは揺れ動き、傷つきながら、
 己と他人の心に正面から向き合うこととなる。
 ヴェイグは、そしてヒトは答えを見つけることができるのだろうか。
 
 
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