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プロローグ

プロローグ

「薄暗い書斎で、本が開く。
その本にはこう書かれている。」

「これより私が語るのは、紋章兵器として使われた
ある『生き物』についての記録である。

この世にあらざるその生命は
世界の根本たる、紋章の魔力をその身に宿していた。

そのため、その生き物は人の手により、
兵器として利用されることになる。

紋章兵器の、圧倒的かつ邪悪な力にみな、恐れおののくが
しかしやがて、人々はそれを打ち倒そうと立ち上がるのだ。

まだ群島諸国とクールーク皇国との争いが起こる7年ほど前・・・
ある港町の裏通りで起こった小さな事件から
この話を始めることにしよう。」
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