幻想水滸伝4 古い本10巻 創世の物語
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 古い本10巻 創世の物語

27の真の紋章・生まれいずる

最初に『やみ』があった。
『やみ』は長い、長い時のはざまに生きていた。

『やみ』はあまりに長いあいだ
さびしさの中で苦しんだために、
ついに『なみだ』をおとした。

『なみだ』から二人の兄弟が生まれた。
『剣』と『たて』である。

『剣』は全てを切りさくことができると言い
『たて』はいかなるものにも
傷つけられないと答えた。

そして二人は戦うこととなった。
戦いは7日7ばん続いた。

『剣』は『たて』をきりさき、
『たて』は『剣』をくだいた。

『剣』のかけらがふりそそぎ空となった。
『たて』のかけらがふりそそぎ大地となった。
戦いの火花が星となった。

そして、『剣』と『たて』をかざっていた27の宝石が
『27の真の紋章』となり、世界が動きはじめたのである。