幻想水滸伝4 古い本3巻 人間狩り事件
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 古い本3巻 人間狩り事件

かつて赤月帝国とクールーク皇国の国境で起きた
悲しい出来事についてここに記す。

赤月帝国とクールーク皇国の間には
積年のいさかいがあり長きにわたり、
互いの体力を削りあっていた。

しかし、赤月側の申し出を受ける形で
両者は無期限の停戦を実施することとなった。

そんな中で、たぎる血をおさえられなかったのが
国境付近を治める赤月側の貴族一派であった。

クールークとの戦いで名をあげていた彼らは
停戦という状態にしびれをきらし
やがて、そのいらだちが「狩り」へと
変わったといわれている。

彼らは辺境の小村を次々と襲っていった。
このとき彼らはクールークの兵士に
偽装していたとういう。

そのためか、長い間これらの一連の事件は
国境紛争と認識されていた。

ようやく事態を掴んだ赤月帝国の軍師たちが
彼らに忠告を与えるも
「これはクールーク軍の奇襲に対する抵抗にすぎない」
と言って彼らは聞かなかった。

そうした中、軍師の配下の一人が
なんらかの巨大な力を使い
貴族一派を殺害するという大事件が起こる。

この軍師は、赤月帝国から即座に追放となった。

しかし、この事件以後、
人間狩りは報告されなくなったという。